ヤフー、体型など「コンプレックスを露骨に表現した広告」を禁止

ダメ
ねとらぼ

2020年09月03日 18時53分 公開

「体毛が濃くて異性にもてなかった人が除毛製品でもてるように」「ダイエット関連商品を使ってやせたら、人に避けられなくなった」といった内容の広告を禁止するとのこと。

[沓澤真二ねとらぼ]

 Yahoo! JAPANが8月27日、「コンプレックス部分を露骨に表現した広告」の出稿を禁止すると、広告主向けのニュースリリースで告知。9月3日に広告掲載基準へ適用しました。

ヤフー広告
公式発表
公式発表

 広告掲載基準には、禁止事項「人間の局部を強調したもの、コンプレックス部分を露骨に表現したもの」と明記。対象としては、「体毛が濃い」「ふくよかな体型」といった身体的特徴が「コンプレックスである」と思わせる、下記のような表現が例示されています。

  • 体毛が濃いため異性にもてなかったが、除毛製品を使用することでもてるようになった
  • ふくよかな体型であることによって、周囲の人から一緒に歩くことを避けられた体験からダイエット商品を利用したところ、そのようなことがなくなった
  • 薄毛であることだけで、他人の目が気になり自信を持てなかったが、育毛製品を利用することによって自信を持てるようになった

 同社は「一部の身体的特徴をコンプレックスであるとして表現することは、差別意識を温存、助長するものであり、決して許さるべきものではない」とコメント。「今後該当する広告については広告掲載をお断りいたします」と述べています。

管理人コメント

Yahoo!JAPANで表示される広告バナーの中に、「便器に油がどっさり」や「鼻のブツブツが~」という表現とともに、手一杯に広げられた乳白色と茶色の物体や鼻に白い粗塩のようなものが付着している画像が出回っています。これらも取り締まってほしいものです。

見る人のほとんどが不快感を覚えるのは視覚だけではなく、「デブだった私は避けられまくったけどこれを飲んだら彼氏ができました!」などといった外見を揶揄するような広告も、ネットで行われている署名活動の中で添えられたコメントには「不快」、「間違った価値観を押し付けているのでは」という声が多く上がったという。

ことし7月、マーケティング会社が、全国の中学生、高校生、大学生を対象に行ったアンケートでは、YouTube、ツイッター、インスタグラムで表示される広告について、「不愉快である」「不愉快に感じたことがある」と9割が回答。

NHK WEB特集:その広告 行き過ぎていませんか? / SNS上の広告 「不愉快」9割 より

「不愉快」と感じる内容は、主に外見コンプレックスを取り上げたもので、広告で宣伝するような脱毛をしていない女性を「毛ダラケ娘」と表現したり、「脱毛をするのにお金がないからパパ活をする」という内容の広告もあったとしています。

NHK WEB特集:その広告 行き過ぎていませんか? より

中でもYoutube動画で表示される広告には「旦那が不倫しているのは私がブス・デブのせい」「薄毛に悩んでいる人は絶対に見てください!革新的な育毛剤が登場!」といった、動画を見ている人が抱えているコンプレックスを刺激するものが多く流れています。

こういった広告は、過激な言い方をすれば我々ユーザーが抱えているコンプレックスを食い物にしようとしており、藁をもすがる思いで抱えている悩みを解決したいと思う人を追い詰めるような広告だと感じます。

特に育毛剤の広告は、いかにも「発毛」するかのような薬機法を違反しないギリギリのラインで表現されており、「しかも薄毛が原因でモテない、浮気される」などという表現をされてしまえば、思わず公式サイトへとアクセスしてしまいそうになるでしょう。

こういった広告は「コンプレックス広告」とも呼ばれており、まるで動画に自分が値踏みされているかのような錯覚を覚えてしまうほどです。Yahoo!JAPANがコンプレックス広告を取り締まるのであれば、YoutubeやGoogleも同様の行動をとるでしょう。今後の動き次第では、「コンプレックス広告をみてストレスを感じること」がなくなることに期待が持てそうです。