AGA治療に用いる成長因子「血管内皮細胞増殖因子(VEGF)」について解説

AGA治療で用いられる成長因子の1つ、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)について解説していきます。

血管内皮細胞増殖因子(VEGF)とは?

英語表記:vascular endothelial growth factor(VEGF)

血管内皮細胞増殖因子(VEGF)や、線維芽細胞成長因子(FGF)、アンジオポエチン、血小板由来成長因子(PDGF)などは血管新生の作用がある増殖因子となります。

VEGFファミリーと呼ばれる増殖因子には、VEGF-Aから、B、C、D、VEGF-Eまでの5種類と、PLGF-1とPLGF-2の2種類の合計7種類の増殖因子が存在していて、受容体と結合することによって血管新生することや、脈管形成すること、リンパ管を形成することに関わっています。これら7種類の増殖因子は違った遺伝子によってコードされます。そしてVEGF-AとVEGF-Bの2種類についてはサブタイプがあります。

血管内皮細胞増殖因子(VEGF)は、生命を維持するのに関係する正常な身体の働きだけでなく、慢性関節リウマチや、がん、動脈硬化、糖尿病性網膜症などといった色々な疾病の症状をと関わっています。特に、VEGF-VEGF受容体系には、血管に関する機能の働きをコントロールする必要不可欠な体系で、VEGF阻害剤や、VEGF中和抗体、VEGF遺伝子などが臨床試験に採用されており、疾病と血管を形成することとの関連性について研究されている代表的な因子となります。

血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の主な働きと作用について

血管内皮細胞増殖因子(VEGF)というのは、簡単に言えば血管を新たに作らせるように働くタンパク質のことです。例えばヒトが成長していくときには当然ながら新しい血管を作っていく必要がありますし、ケガなどで組織が傷ついてしまったときにもやはり同じように新しく作りなおす必要が生じてきます。そのような際、この血管内皮細胞増殖因子(VEGF)というタンパク質は、血管内皮細胞増殖因子受容体(VEGFR)と呼ばれる受容体に結合することで、細胞分裂を起こさせたり、より未分化な細胞が正常な血管へと形成されていくように働くわけです。

このように血管内皮細胞増殖因子(VEGF)は私たちの体にとって不可欠なものですが、一方で、私たちの体にとってマイナスの働きもすることが分かっています。それはがんに関わるものなのですが、がん細胞というのは普通の細胞よりも非常に早いスピードで増殖していきます。そして、当然ながら非常に早いスピードで細胞が増殖していくためにはそれだけの栄養つまり血流が必要であり、自分のまわりにどんどんと新しい血管を増殖させるように仕向けるのです。ある種のがんは、自らこの血管内皮細胞増殖因子(VEGF)を作り出し、自分に十分な血流が得られるようにしていることも分かってきています。

血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の髪に対しての効果

最近では、AGA対策として血管内皮細胞増殖因子(VEGF)が効果的だと言われています。では、そもそもVEGFとはなんなのか?AGAに対してどのような効果があるのか説明したいと思います。

VEGFとは薄毛治療における成長因子のであり、増殖因子や細胞増殖因子と呼ばれるタンパク質の一種です。VEGFは、血管のない場所に新しく血管を作ったり、既に存在する血管をより枝分かれにし血管の敷地面積を広げたりする働きがあります。このVEGFの効果を頭皮に使うことにより、頭皮の血管が増えたことによる血流の増加が得られ、毛乳頭細胞の代謝が改善されます。毛乳頭細胞とは、発毛伝達物質であるBMPやエフリンといった生体分子が存在し、発毛シグナルを伝達させる細胞です。この発毛シグナルを毛母細胞という育毛に欠かせない細胞に伝達させることで発毛となります。

毛乳頭細胞と毛母細胞の代謝は発毛にとって非常に重要で正常に代謝されていないと、ヘアサイクルや発毛のシグナルを発することや、毛を成長させることができない状態となっています。それを解消するためにVEGFを注入し、頭皮の血流を増加させ毛乳頭細胞や毛母細胞の代謝を改善し、発毛効果を得ることができます。