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AGA薬は何種類?代表的なAGA治療薬の効果と副作用を徹底比較

AGA治療薬の気になる効果と副作用


現在医学において「AGAを治療する」といっても「レーザーを頭皮に充てる」「頭皮に薬を塗る」「薬を飲む」などの多種多様な方法が存在します。またAGA治療の主軸となる治療薬にも非常に多くの種類があります。このページではAGA治療に用いられる薬の効果やメカニズム、そしてリスクである副作用に関しても徹底的に解説しています。

特にこれからAGA治療を検討している方は薬に対して「そもそもホントに生えるの?」「重篤な副作用はあるの?」「常備薬と飲み合わせは?」など色々な疑念や不安を抱いているかと思います。特に、最近では育毛剤関連のサイトがインターネットでAGA治療薬が重篤な副作用があるかのように宣伝をしているケースもあり、必要以上の不安に駆られている人もいるかと思います。

そんな方に向けて、医学的な見地からAGA治療薬に関しての効果や副作用の正しい知識と理解を深めてもらうことで、これからAGA治療を始める方、また現在飲まれている方が不必要な不安を頂く事なくAGA治療に専念してもらえればと考えています。
 

AGA治療薬の分類

まずAGA治療薬を大きく分類すると3つに分けることが出来ます。それは「外用薬」「内服薬」「注射薬」の3種類です。AGA治療薬の詳細に触れる前に、それぞれどんな特徴があるのかをまずは説明していきたいと思います。

 

AGAの内服薬

口から服用する飲み薬を指します。胃や腸で直接薬を吸収され、肝臓に運ばれてそのまま血液中にはいり、血管を辿って全身に薬が行き渡ります。薬が吸収されるまでに30分前後の時間がかかりますが、非常に薬の吸収率が高いといった特徴があります。

 

AGAの外用薬

皮膚を経由して薬を患部に直接届けることが出来ます。経皮吸収率とも呼ばれ、肌の表皮・真皮・皮下組織を経由して体内に薬が取り込まれます。皮膚を経由することで薬の吸収率自体は決して高くはありません。なお、体の部位により皮膚の経皮吸収率は大きくことなり、腕を1とすると頭皮は3~4倍とされており、体の部位の中でも比較的高い吸収率があると言われています。

 

AGAの注射薬

薬を注射針を用いて幹部に注入します。注射器を用いる為、原則として医師のみが行える治療法であると共に、痛みが伴いますが皮膚を経由せずに薬を患部に届けることが出来る為、薬の高い効果が期待できます。
 

様々なAGA治療薬の効果と副作用

AGA治療薬の種類
では薬の分類を理解した上でAGA治療薬にどんな種類があり、その効果や作用機序、副作用に関して詳しく説明をしていきたいと思います。なお、AGA治療薬は国内や国外含めて数多くのジェネリック医薬品が存在しますので、その内容に関しては各薬の詳細ページで詳しく紹介をしていきます。
 

【内服薬】プロペシア(フィナステリド)

プロペシア(フィナステリド)
日本皮膚科学会によって策定された「男性型脱毛症診療ガイドライン」において、推奨度の最も高いAに分類されているAGA治療薬です。米メルク社が開発し、当初は前立腺肥大症の治療薬として利用されていましたが、実際に治療していた人達の治療データから、毛髪の成長が見られることが判明した為、AGA治療専用の薬として新たに販売された薬です。アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)では1997年にAGA治療薬として効果が認められ、世界的に使用が開始されました。日本ではAGA治療薬として2005年に厚生労働省の許可が正式に下りMSD製薬が「プロペシア」という商品名で0.2mg錠と1mg錠の2種類が製造されています。

なお、フィナステリドとプロペシアが同じ意味で用いられることがありますが、この2つの具体的な違いはフィナステリドは「成分名」で、プロペシアというのは日本のMSD製薬が販売している「商品名」という違いがあります。
 

■ 効果

男性における男性型脱毛症(AGA)の進行遅延(抜け毛の予防や薄毛の進行抑制)。日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版で推奨度「A」ランク。
 

■ 平均市場価格

30錠(1ヶ月分):5,000円~8,000円
 

■ 作用機序

こちらのページで紹介をしている「AGAの原因と仕組み」から分かる通り、AGAは「男性ホルモン(テストステロン)」と「5α還元酵素(5αリダクターゼ)」が結合してDHT(ジヒドロテストステロン)が生まれることで頭髪の脱毛が促進される訳ですが、その「男性ホルモン(テストステロン)」と「5α還元酵素(5αリダクターゼ)」の結合をブロック(阻害)することで、抜け毛の予防効果を発揮します。その為、医学的な名称として「5α-還元酵素阻害薬」と呼ばれています。

なお、プロペシア(フィナステリド)は経口から摂取した後に肝臓で代謝されると24時間で体外に排出されてしまう為、体内で一定の薬の濃度を保つ為に1日1錠毎日飲むことが必要な薬です。また、それ故に毎日決まった時間に服用をすることも効果を左右する非常に重要な要因の1つです。

また、プロペシア(フィナステリド)の服用を始めてて、直ぐに頭髪の脱毛は停止しません。毛周期(ヘアサイクル)への脱毛のシグナルを止めて、時間を掛けて短くなった成長サイクルを元通りにしていくプロセスを踏むため、プロペシア(フィナステリド)服用の効果を実感するのは個人差はありますが3~6ヵ月前後かかる事が一般的と言われています。

なお、髪の毛を新たに生やす「発毛」の効果はプロペシア(フィナステリド)にはありませんので、その効果をしっかりと理解した上で服用しましょう。
 

■ 副作用

安全性評価対象276例中11例(4.0%)に14件の副作用が認められています。主な症状としては以下があげられます。

・過敏症:瘙痒症、蕁麻疹、発疹、血管浮腫
・生殖器:睾丸痛、男性不妊症・精液の質低下・勃起機能不全
・肝臓:AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇
・その他:乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい

プロペシア(フィナステリド)に関して副作用が重篤だとネットで取りざたされるケースがありますが、現実的に10年以上日本を含めた世界中でこの薬が服用されていますが、薬害は1例もありません。その現実を鑑みれば比較的安心して服用できる薬といっても問題ないでしょう。更に詳しいAGA治療薬の副作用とリスクの詳細はこちら
 

■ 注意点

この薬は女性禁忌です。特に妊娠中の女性が服用した場合には新生児障害が起こる可能性がある為、女性に絶対に渡さないようにしましょう。また錠剤を割ると薬の粉が空気中に飛散する為、錠剤の分割も禁止されています。
 

■ 関連情報

プロペシア(フィナステリド)の詳細ページ

プロペシア錠0.2mg/1mg|添付文書(pdf資料)
 

【外用薬】ミノキシジル

ミノキシジル外用薬(ロゲイン)
日本皮膚科学会によって策定された「男性型脱毛症診療ガイドライン」において、プロペシア(フィナステリド)と同様に推奨度の最も高いAに分類されているAGA治療薬です。なお、、男性と女性では、推奨されるミノキシジルの配合量が異なり「男性は5%、女性は1%」と異なります。ファイザー製薬が高血圧の経口薬(血管を拡げて血圧を下げる作用の薬)として開発した薬でしたが、プロペシア(フィナステリド)と同じように治療中に、毛髪の成長が見られることが分かり、AGA治療専用の薬として開発が続けれました。

1980年代に頭髪の脱毛症を治療する薬としてアメリカで「ロゲイン」という商品名で発売が開始されました。日本では1999年に大正製薬から「リアップ」という商品名で発売がされており、厚生労働省から唯一「発毛」効果が認められている育毛剤としても有名です。なお、今までは第一類医薬品に分類されるため薬剤師を介して購入することしかできませんでしたが、2017年4月からAmazonが第1類医薬品の取り扱いを開始したことで、問診票フォームを入力することを条件にネットでも購入が出来るようになりました。
 

■ 効果

発毛・育毛を促す効果。日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版で推奨度「A」ランク。
 

■ 平均市場価格

1本(2ヶ月分):6,000円~9,000円
 

■ 作用機序

ミノキシジルの作用機序は医学的に完全に解明がされていません。一般論としては2説あります。1説は血管を拡げる効果により頭皮の血流が増え、髪の毛の成長を司る毛母細胞に酸素や栄養の供給が増えることで、発毛が促されるとされています。また、もう1つの説はSUR2Bという組織をミノキシジルが刺激することでアデノシンが生成され、そのアデノシンがVEGFという成長因子(細胞を成長させるシグナル物質の分泌量が増えることで発毛が促されるとされています。

この2説に関しては何れか一方が正しいのか、両方が発毛に作用しているのかということははっきり分かっていない為、完全に解明がされていないという状況です。
 

■ 副作用

リアップX5臨床試験において発現率8.0%で副作用が認められています。主な症状としては以下があげられます。

・過敏症:頭皮の発疹、発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ
・循環器:胸の痛み、心拍が速くなる
・その他:原因不明の急激な体重増加、手足のむくみ

副作用の中でも特に患部である頭皮のかぶれ、発疹、かゆみの症状が出る方が比較的多いようですが、使用を一時停止することで深刻化することなく症状が沈静化する為、頭皮の違和感を感じたら迷わず一度使用を中止しましょう。更に詳しいAGA治療薬の副作用とリスクの詳細はこちら
 

■ 注意点

元々は高血圧の経口薬(血管を拡げて血圧を下げる作用の薬)として開発した薬でもある為、血圧に影響を及ぼす可能性があります。血圧の持病をお持ちの方や、血圧関係の薬を常時飲んでいる方は事前に医師に相談した上で使用することをおすすめ致します。
 

■ 関連情報

ミノキシジルの詳細ページ

リアップX5プラス|大正製薬株式会社

 

【内服薬】ミノキシジル

ミノキシジル内服薬(ミノキシジルタブレット)
日本皮膚科学会によって策定された「男性型脱毛症診療ガイドライン」において、推奨度のD判定で行うべきでない」という最低ランクの評価になりました。ミノキシジルの外用薬はA判定と比べると非常に低い判定であることが分かります。

なお、AGA治療を専門に実施しているクリニックや病院のほとんどがミノキシジル内服薬を処方しており、その発毛効果と判定に大きな乖離を感じる方も多いと思います。この理由としては「男性型脱毛症診療ガイドライン」の判定がミノキシジル内服の効果に対しての判定ではなく、国内で臨床試験は実施されておらす、国内での製造や処方が認められていないという点が最も大きな理由だからです。その為、D判定だから効果がない薬という認識をしてしまうと大きな誤りが生まれてしまいます。

また、日本での処方が許可されていないにも関わらず、なぜ日本のAGAクリニックでミノキシジルの内服薬が処方出来ているかというと、医師法で医師の判断と責任のもとであれば海外から輸入をして国内で処方が出来るという規定があるいうのが理由であり、何か法律の抜け穴を利用したり違法に処方をしているわけではありません。

なお、海外では発毛薬として「ロニテン」「ミノキシジルタブレット」「ノキシジルタブレット」という名称でミノキシジル内服薬が流通しています。
 

■ 効果

発毛・育毛を促す効果。日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版で推奨度「D」ランク。
 

■ 平均市場価格

30錠(1ヶ月分):10,000円~15,000円
 

■ 作用機序

ミノキシジルの外用薬と同様に作用機序は医学的に完全に解明がされていません。一般論としては2説あります。1説は血管を拡げる効果により頭皮の血流が増え、髪の毛の成長を司る毛母細胞に酸素や栄養の供給が増えることで、発毛が促されるとされています。また、もう1つの説はSUR2Bという組織をミノキシジルが刺激することでアデノシンが生成され、そのアデノシンがVEGFという成長因子(細胞を成長させるシグナル物質の分泌量が増えることで発毛が促されるとされています。

この2説に関しては何れか一方が正しいのか、両方が発毛に作用しているのかということははっきり分かっていない為、完全に解明がされていないという状況です。

なお、経皮吸収の外用薬に比べると経口吸収の内服薬は薬の吸収率が高く胃腸で薬が吸収され血液を通して全身に行き渡る為、外用薬よりも内服薬の方が高い発毛の効果を期待できることから、AGA治療の専門クリニックでは内服薬のタイプで処方するケースが多いようです。
 

■ 副作用

海外の医療機関の臨床試験において下記の様な副作用が確認されています。

・皮膚:多毛症
・循環器:胸痛,心拍数増加,動悸,息切れ,呼吸困難,うっ血性心不全,
・その他:原因不明の急激な体重増加、手足のむくみ

元々は高血圧の経口薬(血管を拡げて血圧を下げる作用の薬)として開発した薬でもある為、血圧に影響を及ぼす可能性があります。外用薬以上に内服薬は薬の効果が出やすいので、血圧の持病をお持ちの方や、血圧関係の薬を常時飲んでいる方は必ず服用前に医師に相談してください。また、服用中に異変があった場合には直ぐに医師に相談しましょう。また、服用すると髪だけでなく体毛の多毛症が現れるケースも多いので、女性が服用する際には注意が必要です。副作用を鑑みると取り扱いに注意がいる薬であることに間違いはありません。なお、AGA治療のパイオニアであるヘアメディカルでは10年以上このミノキシジル内服薬を処方していますが、医療事故につながったケースはありません。それを鑑みれば、医師の管理の元で指示通りに服用をしていればそこまで不安を感じることは無いでしょう。更に詳しいAGA治療薬の副作用とリスクの詳細はこちら
 

■ 注意点

海外からミノキシジル内服薬の個人輸入はしないようにしましょう。海外の薬は欧米人とアジア人の骨格が大きく違うこともあり、非常に濃度の高いミノキシジル内服薬が販売されている為、誤った知識でそういった薬を飲んでしまうと、重篤な副作用が起こる可能性があります。また、個人輸入の薬で副作用が起った場合は全て自己責任となります。その為、ミノキシジル内服薬でAGA治療を希望する場合には、必ず医師の処方の元で治療をするようにしましょう。
 

■ 関連情報

ミノキシジルの詳細ページ

 

【内服薬】ザガーロ(デュタステリド)

ザガーロ(デュタステリド)
日本皮膚科学会によって策定された「男性型脱毛症診療ガイドライン」において、プロペシア(フィナステリド)、ミノキシジル外用薬と同じ推奨度の最も高いAに分類されているAGA治療薬です。

2015年9月28日に厚生労働省からAGA治療薬として承認が下り、2016年6月13日にザガーロカプセル0.1mgと0.5mgの2種類の発売が開始されました。他のAGA治療薬と比べると歴史が未だ浅い新しいAGA治療薬といえます。
 

■ 効果

男性における男性型脱毛症(AGA)の進行遅延(抜け毛の予防や薄毛の進行抑制)。プロペシア(フィナステリド)と同じく日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版で推奨度「A」ランク。
 

■ 平均市場価格

30カプセル(1ヶ月分):7,000円~10,000円
 

■ 作用機序

こちらのページで紹介をしている「AGAの原因と仕組み」から分かる通り、AGAは「男性ホルモン(テストステロン)」と「5α還元酵素(5αリダクターゼ)」が結合してDHT(ジヒドロテストステロン)が生まれることで頭髪の脱毛が促進される訳ですが、その「男性ホルモン(テストステロン)」と「5α還元酵素(5αリダクターゼ)」の結合をブロック(阻害)することで、抜け毛の予防効果を発揮します。その為、医学的な名称として「5α-還元酵素阻害薬」と呼ばれておりプロペシア(フィナステリド)と全く同じ効果が期待されています。

では、何がプロペシア(フィナステリド)と異なるかというと、5α還元酵素(5αリダクターゼ)は全身の皮脂腺に由来する5α還元酵素(5αリダクターゼ)ⅰ型と頭部にの皮脂腺に由来する5α還元酵素(5αリダクターゼ)ⅱ型の2種類が存在しています。AGAと関連性が高いと考えられている5α還元酵素(5αリダクターゼ)ⅱ型と「男性ホルモン(テストステロン)」の結合のみを阻害するのがプロペシア(フィナステリド)で、ⅰ型及びⅱ型の両方の「男性ホルモン(テストステロン)」と「5α還元酵素(5αリダクターゼ)」を阻害するのがザガーロ(デュタステリド)です。

一見するとⅰ型及びⅱ型の両方の「男性ホルモン(テストステロン)」と「5α還元酵素(5αリダクターゼ)」を阻害するのがザガーロ(デュタステリド)の方がAGA治療に有効性が高い様にも見られますが、全身の皮脂腺に由来する5α還元酵素(5αリダクターゼ)ⅰ型がどれだけAGAに影響を与えるかという点に関しては未だ不明点が多く、現代医学の観点からするとプロペシア(フィナステリド)とザガーロ(デュタステリド)の男性における男性型脱毛症(AGA)の進行遅延(抜け毛の予防や薄毛の進行抑制)は同程度と考えておくことが良いでしょう。
 

■ 副作用

グラクソ・スミスクラインの臨床試験では副作用の発現率は、ザガーロ0.5mg群16%、0.1mg群21%と報告されています。

・過敏症:瘙痒症、蕁麻疹、発疹、血管浮腫
・生殖器:睾丸痛、男性不妊症・精液の質低下・勃起機能不全
・肝臓:AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇
・その他:乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい

基本的にプロペシア(フィナステリド)に関して同程度の安全性の高い薬として理解しても構わないのですが、未だAGA治療薬としての歴史も浅い為、今後の副作用の報告に注目する必要があります。更に詳しいAGA治療薬の副作用とリスクの詳細はこちら
 

■ 注意点

プロペシア(フィナステリド)と同様にこの薬も女性禁忌です。特に妊娠中の女性が服用した場合には新生児障害が起こる可能性がある為、女性に絶対に渡さないようにしましょう。ただ、プロペシア(フィナステリド)の錠剤と異なり、液状のソフトカプセルタイプの薬なので、薬を分割するなどの行為は出来ない様になっています。
 

■ 関連情報

ザガーロの詳細ページ

ザガーロ製品情報|グラクソ・スミスクライン

 

【注射薬】頭皮への成長因子(グロースファクター)注入治療

成長因子(グロースファクター)注入
日本皮膚科学会によって策定された「男性型脱毛症診療ガイドライン」において、有効のエビデンスがなく行わないほうがよいというC2判定です。これもミノキシジルの内服薬と同様に効果に対しての判定というよりも、「倫理委員会の承認を必要とする先進医療の段階にあり,安全性なども含め,その有効性は決して十分に検証されていない」といった検証データの不十分さに対しての判定だと理解してよいでしょう。

なお、他の治療薬とは異なりクリニックによって呼称が異なり「AGAメソセラピー」「幹細胞注入治療」「HARG治療」「育毛メソセラピー」「グロースファクター治療」などの治療名が存在しています。ただ、これらは全て成長因子を頭皮に直接注入する治療自体には大きな差は無く、どの種類の成長因子をどの分量入れるかといった点でのみ違いがあります。しかし、製薬会社が均一の価格で薬を病院に卸していないこの治療法は非常に価格帯がグレーになる部分であり、1回の施術で20,000円前後の病院もあれば200,000円以上の費用が掛かる病院があり、病院のスタンスによって大きく価格差が生まれる治療法とも言えます。

なお、クリニックによって成長因子の注入方法が「注射器でそのまま頭皮に注入する形式」、「電気のローラーで頭皮に塗り込む形式」、「炭酸ガスで薬剤を一緒に頭皮に打ち込む形式」などありますが、効果に差異が出る訳ではありません。
 

■ 効果

発毛・育毛を促す効果。注入薬の中身により若干異なるが、日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版で推奨度「C2」ランク。
 

■ 平均市場価格

1回の施術(1ヶ月分):20,000円~200,000円
 

■ 作用機序

毛誘導能をもつ間葉系細胞の直接移植,あるいはその分泌物を含む培養上清からの生成物いわゆる成長因子(グロースファクター)を頭皮に注入することで、毛母細胞が活性化され髪の毛の成長が促進されるとされています。しかし、「男性型脱毛症診療ガイドライン」でもあるように、有効性のエビデンスの数が少なく十分な検証が得られていないというのも事実です。

ただ、髪の毛に限らず細胞の成長にはそのトリガーとなる体内から分泌される成長因子が必ず必要であり、毛髪においても例外ではありません。その成長因子を頭皮から直接取り込む手法であると考えると、発毛においても一定の効果が得られると考えられます。
 

■ 副作用

長年様々なAGAクリニックが成長因子治療を実施していますが、それ自体に問題となるような副作用はないようです。ただ、クリニックによっては成長因子(グロースファクター)注入治療の薬剤に、ミノキシジルやフィナステリドなどを混合しているケースがある為、その場合には副作用に注意を配る必要があります。
 

■ 注意点

成長因子(グロースファクター)を注射で頭皮に注入する場合には痛みが伴う可能性が高く、今では痛みが伴わない電流を利用して頭皮に薬剤を注入するダーマローラーを利用して施術を行うクリニックが増えているようです。注射などの傷みに敏感な方は事前に注入方法を医師と相談しておくと良いでしょう。
 

関連情報

成長因子(グロースファクター)注入治療の詳細ページ

 

【内服薬】クリニックのオリジナルAGA治療薬

クリニックのオリジナルAGA治療薬
AGA治療クリニックのHPの治療内容で良く見るオリジナルAGA治療薬に関して解説をしていきます。まず、大前提として100%オリジナルのAGA治療薬は存在しません。製薬会社から発売されている既存の薬をクリックで独自の配合で混ぜ合わせた薬をオリジナルAGA治療薬と呼んでいます。これに関してAGA治療クリニックに例外はありません。

なぜ例外がないと言い切れるかと言うと、新しい薬を生み出すには、製薬会社が何百億というお金と何十年にも渡る開発や治験の時間を掛けてやっと1つの薬を生み出すプロセスが必要になりますが、1つの病院がどう足掻いても同じプロセスを単独で行うことが出来ないからです。必ず薬の製造には製薬会社が必要になります。

その為、オリジナル薬と言っても、どの病院もAGA治療薬としての製薬会社が製造している既製品であるプロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)及びミノキシジルにミネラルや栄養分を混ぜたAGA薬か、もしくはプロペシア(フィナステリド)とミノキシジルを混ぜた薬をオリジナルAGA治療薬と名称を付けて処方しているのが実情です。

その為、このオリジナルAGA治療薬は単剤で効果を比べれば全く同じということになります。また、極論を言ってしまうと「プロペシア(フィナステリド)」「ミノキシジル」「ザガーロ(デュタステリド)」さえ処方をしていれば、クリニックのオリジナルAGA治療薬は不要ともいえます。

でもなぜこのオリジナル薬が存在するかというと、1つの理由としてAGA治療クリニックが中身をグレーにすることで薬を高い値段で売ることが出来るケースがあるからです。製薬会社の既製品は市場で一定の価格で販売されるため、大きな利益を上げることはできませんが、市場の参考価格のないクリニックのオリジナル治療薬の値段はクリニックが好きなように値付けができます。たた、勿論全てのクリニックがこういった意図でオリジナルAGA治療薬を処方してる訳ではなく、薬の吸収をサポートする為に他の薬やミネラルを混ぜることで致し方なくオリジナル治療薬として処方をしているAGAクリニックもあります。

 

■ 効果

配合成分の「プロペシア(フィナステリド)」「ミノキシジル」「ザガーロ(デュタステリド)」に準ずる。日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版の推奨度も配合成分に準ずる。なお、ミネラルなどの成分を添加しても効果自体に影響はない。
 

■ 平均市場価格

30カプセル(1ヶ月分):20,000円~40,000円
 

■ 作用機序

配合成分の「プロペシア(フィナステリド)」「ミノキシジル」「ザガーロ(デュタステリド)」に準ずる。

 

■ 副作用

配合成分の「プロペシア(フィナステリド)」「ミノキシジル」「ザガーロ(デュタステリド)」に準ずる。更に詳しいAGA治療薬の副作用とリスクの詳細はこちら

 

■ 注意点

基本的にオリジナルAGA治療薬は「プロペシア(フィナステリド)」と「ミノキシジル」を混ぜ合わせた合剤のケースが多く、それぞれ単独でAGAクリニックで処方を受けても1ヶ月で20,000円前後の価格でAGA薬を処方してもらうことが可能です。その為、「プロペシア(フィナステリド)」と「ミノキシジル」が主成分のオリジナル治療薬にも関わらず月に20,000円以上する治療薬を処方しているAGA治療クリニックを見かけたら注意しましょう。

オリジナルAGA治療薬を処方しているクリニックのカウンセリングに行った場合には、必ずオリジナル治療薬の中身とその価格の妥当性に関してしっかりと説明を受けましょう。

 

■ 関連情報

なし

 

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