AGA都市伝説「筋トレすると薄毛が進行」って本当?

AGAの方の場合には筋トレをすると薄毛が進行してしまうということは半分事実であり、それは筋トレをすることによって男性ホルモンが増加することによるものであり、AGAとの因果関係があると分かっているため、増えることによってAGAによる薄毛の進行は早くなります。しかし、体質的に男性ホルモンの感受性が低い人は、男性ホルモンの量が増えたからといって薄毛が進行するわけではありません。

男性ホルモンは筋肉や骨格を形成するのに必要なものであり、男性にとってなくてはならない大切なホルモンですが、男性ホルモンのひとつであるテストステロンが酵素の悪影響を受けることによって脱毛を促す物質へと変わってしまうため、頑張って筋トレをすることが薄毛の進行へと繋がってしまうことになるのがAGAというものです。遊離テストステロンが5α還元酵素の影響を受けることによってジヒドロテストステロン(DHT)という物質に変わり、このジヒドロテストステロンが毛乳頭細胞に悪影響を与えて萎縮させてしまうことにより、毛母細胞の働きが抑制されてしまって薄毛を引き起こします。

ジヒドロテストステロンは、髪の毛の成長サイクルを阻害し、髪の毛の成長期が短くなることにより長く太く成長する前に髪の毛が抜けてしまうようになるため全体的に毛髪量が少なくなり、AGAによる薄毛は進行していきます。
テストステロンは、男性らしさを形成するホルモンであり、精巣で作られて分泌され、生殖器の形成、筋肉や骨格の形成などの役割があり、ドーピング検査で禁止されている筋肉増強剤として使われるほど筋肉と関わりが深く、そのピークは20代であり、30歳頃から分泌量が減少し始めます。脱毛にはFGF-5という元々人間の体内にある因子も関係していて、FGF-5はタンパク質の一種であり、FGFには23種類あってそれぞれに役割を持って体内で働いていてFGF-5の働きは脱毛因子で髪の毛が成長期から退行期に入るためのシグナルとなる役割を果たして髪の毛の成長を止めるという役割を果たしています。

AGAの進行を防ぐには男性ホルモンを減らすことも効果が期待できますが、ホルモンの分泌量そのものを減らしてしまうと骨格形成や筋肉形成に悪影響を与えてしまいますし、体によくないため、テストステロンの分泌量を減らすというのではなく、テストステロンがジヒドロテストステロンに変わるのを防いだり、FGF-5の分泌や働きを阻害するなどといった治療が行われます。また、その治療はホルモンの分泌量が多い時期のほうが効果的であるため、20代、30代の若い時期にAGAの専門的な治療を受けたほうが高い効果を期待することができます。AGA治療の専門病院であれば、テストステロンがジヒドロテストステロンに変わるのを防いだり、FGF-5の分泌や働きを阻害するなどといった治療を受けることができますので、治療を受けながら筋トレを行うことで薄毛の進行を気にすることなく体を鍛えていくことができます。

生活習慣もAGAには関係しており、運動を行うことで血行促進ができますので、運動そのものがAGAに悪影響を与えるということはなく、むしろAGA治療に効果的です。頭皮の血行が悪くなったり、栄養が不足したりすることも薄毛を進行させますので、喫煙の習慣や睡眠不足、ストレスを溜め込む、眼精疲労や肩こり、栄養バランスの悪い食事などの生活習慣についても改善することで効果的なAGA治療を行うことができます。

男性ホルモンそのものが悪いわけではないのですが、AGAの方はα還元酵素の影響を受けることによりジヒドロテストステロンという薄毛を招く原因物質を作り出す材料となってしまうため、筋トレによって分泌量が増えると薄毛の進行を早めてしまうという結果を招くことになります。ただ、冒頭で述べたように、そもそも体質としてジヒドロテストステロンの感受性が低く、いわゆるハゲにくい人にとっては因果関係はありません。