AGA都市伝説「白髪になるとハゲにくい」って本当?

髪の毛が薄くなりかけている人や抜け毛が気になる人にとって気になる噂が色々と飛び交っています。

その中に「白髪になるとハゲになりにくい」というものがあり、自分の髪の毛が白髪の目立つ状態で場合にはハゲにならないだろうと安心感を持つことがありますが、実はこの噂には全く根拠がありません。

他にも、「海藻を食べると髪の毛の成長に良い」などの噂がありますが、たくさん流れている噂は本当であったり全くのでたらめだったりと様々です。確証の得られない話を信じるようなことはせず、髪の毛にとって良いとされている生活を自分なりに実践していかなければなりません。

「白髪になるとハゲにくい」の真偽に注目してみる

AGAに悩む人は早くから対策を行うことが多いのですが、このような根拠のない噂に惑わされてしまうとせっかく行っている対策の効果が限定的になってしまいます。それだけではなく、かえって効率を悪くしてしまうこともありますので、まずはその噂がどのようなところから出ているのか、本当に信じることができるものなのかを確かめてみる必要があります。

【白髪になるとはげにくい?】白髪でもAGAになる可能性はある

結果からいってしまうと白髪家系はハゲないというのは全くの嘘であり、白髪ができるメカニズムとAGAを発症するメカニズムとは関連性がありません。つまり、白髪がたくさん生えていてもハゲてしまう可能性はあります。

そもそも髪の毛の色を決めるのは、毛皮質に含まれる「メラニン色素」という物質です。メラニンは肌や毛髪、瞳の色を作る色素のことで、日本人の髪にはメラニンが豊富なため、髪が黒く見えることが多いです。メラニン色素は毛髪が生まれる毛根の色素細胞で作られており、作られたメラニンは紫外線を吸収して細胞を守る働きがあると言われています。日やけによって皮膚が黒くなるのは、紫外線を浴びた皮膚が「メラニン」によって細胞を守る反応だと考えられています。

毛根内にある毛母メラノサイトという色素細胞が、加齢や遺伝などの何らかの理由によって毛母メラノサイトの働きが衰えてくると色の元になるメラニン色素が生成されなくなって白髪になってしまいます。

髪の毛に色素を持たせるメラノサイトの働きと、髪の毛を生成するために必要な毛母細胞の働きはそれぞれが独立して活動を行っているために、お互いが影響を与えることはありません。白髪であっても髪の毛が薄くなる可能性は十分にありますし、薄毛だからといって白髪にならないということもないというわけです。

AGAになる仕組みと白髪になるメカニズムは違う

白髪のメカニズムに対して髪の毛を生成したり成長させているのは、毛根内の毛乳頭による指令です。この指令によって毛根内にある「毛母細胞」が。細胞分裂を繰り返すことで新たな髪の毛が生えてきます。何らかの要因で毛母細胞の細胞分裂がしっかりと行われなくなると、ヘアサイクルが乱れて抜け毛が増えたり薄毛を引き起こしたりしますので注意しなければなりません。

ヘアサイクル(毛周期)

まとめ

AGAには遺伝的要素が深く関わっており、男性ホルモンの影響を受けやすい体質というものが存在するのです。実際には大半が生活習慣などの後天的な要因によって症状が引き起こされていますので、体質を受け継いでいたとしても生活習慣に気をつけていけば発症を遅らせたり進行を食い止めることが可能になります。

AGAの発症の要因を一つずつ見直していくと、白髪にも当てはまる部分共通点が多く存在しているのが分かります。たとえば老化によって細胞が錆つくために、活動が衰えるという点では一致していますので、抗酸化作用の高いリコピンなどの栄養素を摂取することが効果的だとされています。

抗酸化の作用としてあげられるのは、体内で発生する活性酸素の働きを抑制することでしょう。活性酸素の役割は体内でウイルスなどを攻撃し、体を守る大切な役割を果たします。しかし活性酸素が過剰に増えてしまうことで、本来攻撃するべきでは無い細胞まで傷つけてしまいます。すると、髪に着色をするメラニン色素を作り出す細胞の「メラノサイト」まで攻撃の対象となってしまい、白髪が増えてしまうことになります。

ただし、中には病気で白髪になるケースもあり、尋常性白斑症(生後数年から数十年という期間に皮膚の色が抜けて部分的に白くなることがある病状)などは皮膚病の一種で頭皮の場合は一部分のみが白髪になります。先天性白皮症は染色体異常によってメラニン色素が乏しくなるものであり、髪の毛も当然白くなります。病気でない場合は、きちんと必要な分の栄養補給を行うことで各部位の細胞の働きを活発にすることができますので、AGA対策にも白髪対策においてもバランスの良い食事を摂取することは効果的だといえます。

生活習慣が乱れていると早いうちからAGAを引き起こしやすいのですが、白髪も同じような要因によって引き起こされるケースがありますので、どちらも生活習慣の見直しは必須です。